金具と口金

HAMANOオリジナル金具
ハンドバッグの豪華さは、留め具や口金、バックルに使われる金具の装飾性に垣間見ることができます。
特にかつての上流婦人達が競って持ったハンドバッグの金具は、単に蓋や紐を留めるための機能的な役割だけではなく、宝飾としてバッグの豪華さや華やかさを高めるためのものでした。バッグにおける金具は、ドレスとアクセサリーのような関係なのです。
今日市販されているバッグでは、高級なものでも既製品の金具が使われていることが少なくありません。オリジナルの金具を使うということは、技術的にも、価格的にも大変困難な事なのです。
HAMANOでは、ハンドバッグが大量生産される以前より、専任の金具職人を抱え、オリジナルで装飾性の高い金具を生み出してきました。戦前から既に職人をフランスに派遣し、ハンドバッグのための金具作りに研鑽を重ねてきたのです。現在でもその伝統と技術を活かし、バッグのデザインや革の風合いに合わせた、オリジナル金具のシリーズを制作しています。

石付き口金
HAMANOでは先々代、先代の時代からイタリアより様々な技術を学んできました
その一つに石付きの口金を作る技術があります。パールや珊瑚、石などをレリーフ状に細かく彫刻された口金に埋め込んだもので、装飾として美麗なだけではなく、大変工芸的価値の高いものです。
この技術は先代の時代にイタリアのシレッティ社との交流から、濱野の職人であった土岐松栄氏が学び受け、現在は2代目の土 悟氏が継承しています。その後シレッティ社では後継者が途絶え、現在この口金が制作できるのは土岐悟氏のみとなっています。この口金は型から起こすのではなく、手作業で細かい道具を使用し、溶接と彫刻を繰り返しながら形作っていきます。完成には多くの時間を要し、どれ一つとして同じものは作れません。HAMANOではこの口金を使ったシリーズを、ルネッサンスに繋がる技術とシレッティ社への敬意を込めて「サン・ピエトロ」シリーズに名づけて展開しています。

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